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独自メーター開発…運転手「皆が得」、当局「違反だ」
(以下引用)
浙江省杭州市のタクシー運転手、陳立虎さんは、同じ方向に行きたい客が相乗りを希望した際に使用する「独自メーター」を開発した。「お客さんも得。私の収入も上がった。省エネ・環境保護にもつながる」という自慢の発明品だが、当局は「違反行為の疑いがある」と表明した。中国新聞社が報じた。
タクシーの台数に比べて利用を希望する人が多いと、多くの人はなかなか乗れないことになる。タクシーの運転手も、空車を待つお客さんを横目に「もっと稼げるはずなのに」と口惜しい。
杭州市の運輸部門は、「最初に乗った客が同意すれば、別の客を相乗りさせることを認める。料金は運転手と客同士の話し合いで決めること」と定めている。しかし実際には、料金支払いについてのトラブルが絶えない。
陳さんは「これは矛盾だ」と考え、2008年に「相乗り用メーター」の開発に着手した。現在は試験段階だが今年(2012年)6月ごろには最終的に完成するという。
陳さんが使っている車には、「公式メーター」と「独自メーター」の2種が取り付けられている。客を乗せて走行中、路上で相乗りを求める人がいれば、最初の客の同意を得て、次の客を乗せる。「相乗り」開始からは独自メーターを利用。実際の利用距離に応じて、それぞれの客に料金を分担してもらい、請求する。
商売上の“ミソ”は、客に「公式メーター」と「独自メーター」のそれぞれの料金を、見比べてもらえるようにしたことだ。相乗りした客には、本来の料金よりも安くなるので「得をした」と喜んでもらえる。「これまで不満を示したお客さんは、ひとりもいません」というのが、陳さんの自慢だ。
陳さんは夜間専門に営業しているが、さまざまな客に「料金が安くなるなら、あなたは他人と相乗りしますか」と尋ねてみた。9割は「相乗りしたい」と回答した。「希望しない」と答えた人の多くは「急いでいる時には、時間を無駄にしたくない」という意見だったという。
これまでの試験の結果、相乗り客を乗せることで、陳さんの売上高もかなり伸びることが分かった。1カ月当りで3000-4000元(約3万7200-4万9500日本円)程度の増収という。
杭州市内で営業しているタクシーは約9000台だ。タクシーがすべて陳さん開発のメーターを装備して、「タクシー相乗り」を増やせば省エネや省資源につながる。しかも、台数を増やさずに運送能力を向上させられる。陳さんは、社会にとって“よいことずくめ”と主張する。
杭州市のタクシー業界も陳さんの独自メーターに注目した。杭州市運輸管理局の責任者によると、1月下旬から2月上旬にかけての春節(旧正月)の連休が明けてから、2社が使用を申請したという。
しかし、同責任者によると、新たな料金メーターの使用にあたっては、物価担当、品質管理部門など、役所の多くの部門の認可を取る必要がある。その後、宣伝作業や試験運用も実施せねばならない。役所の各部門は、同問題についてまだ検討を始めておらず、陳さんが独自にメーターを取り付けて使用することは、規則違反の疑いがあるという。
同市の交通機関の料金などを含め品質問題にかんする市民の指摘・苦情受け付け係は「現在のところ、タクシーが複数のメーターを取り付けることを認める文書はない。公式に認められた鉛で封印しているメーターに従って料金を授受すれば、基本的に問題は出ないはずだ」と述べた