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ネパール仏跡を中華街にしてしまう?

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(以下引用)
先方が自分より弱い場合、中国は領海領土に関して露骨な砲艦外交を試みる。下級外交官まで高飛車な態度に出るらしく、フィリピン政府は業を煮やしている。スプラットリー(南沙)諸島を巡る紛争で見えた姿だ。

◆フィリピンで英語を やがて移民へ

だがヒトやカネが中国から盛んに流入中のフィリピンは強く出られない。北京はそこを見越しているだろう。

例えばフィリピン観光省は中国人客を増やそうと懸命である。売り物は、韓国相手に成功した英語教育だ。

中国発の海外旅行客は、もうじき年間1億人(!)を超すという。あやかりたいと、フィリピンの観光大臣アルベルト・アルバダ・リム氏は2010年7月就任以来度々中国を訪れ、中国人観光客の獲得に努めてきた。

フィリピンへ行く観光客は多い順に韓国から74万人、日本から60万人。中国からはわずか18万7000人だ。これを増やせると見る同氏は、中国の錦江 酒店にフィリピン進出を促した。中国というよりアジア最大手の同社に来てもらい、中国人の嗜好に合ったホテルを建てさせようとの算段だ。

早速好影響を受けているのは、ダバオ市にある英語教育産業である。

フィリピンは英語国だが豪州などより近くて安い。先に気づいた韓国から同市へ英語を学びに来た韓国人は、今や5000人という。地元紙の見立てでは中国人が早晩追い抜き1万人に達する。そして移民の呼び水となる。

子供に母親がついて来て一族郎党が後続するのか、2010年、中国からフィリピンへの移住者(累計)は前年の3万809人から6万1372人へ1年で倍増した。2万8090人で2位の韓国に大きく水をあける。日本からは8931人に過ぎない。

最近の椿事は、在マニラ中国大使館の一等書記官が、フィリピン政府とスプラットリーに関する協議中暴言を吐いたとして同政府の接触拒絶対象とされたこと だ。一等書記官とは、いわば下っ端。フィリピン側はさすが肚に据えかねたとみえる。が、フィリピン教育産業最大の顧客となり、人口増加に連れ政治力を増す のが中国人だ。フィリピンはジレンマを深めるほかない。

◆ブッダの生まれ故郷 巨仏建って中華街に?

ブッダの生誕地としてネパールが誇る同国南部のルンビニが、これから中国資本の力で姿を一変させる。

世界遺産に登録された聖地を訪れる巡礼者は、近い将来全高100メートルの巨大な仏像に度肝を抜くかもしれない。台座から先端まで93メートルの「自由の女神」像(米国)を上回る大きさだ。

その足元には5つ星ホテルができ、ブッダ誕生当時を再現した庭園が、博物館などと一緒に姿を現す。

仏像建立費用が邦貨換算27億円強。庭園、ホテル、諸々合わせ、インフラ整備費を除いても50億円くらいかかる見込みを「ヒマラヤン・タイムズ」が伝えた。聖地を一大テーマパークにしてしまおうとの計画だろう。

同紙によると、企画を持ち込んだ中泰京滬投資集団(北京)に対し、ネパール政府は内諾を与えた。前在ネパール中国大使が率いる会社らしい。

お釈迦様に中国人が敬慕の情(現世利益の願望を超えた)を持つとは浅学にして知らないけれど、作ってくれる景色は日本の仏教徒からするとトゥーマッチ、ついていけないかも。

中泰京滬には、中国から大挙旅行者が来るから投資の回収は楽だとの読みがあろう。裏を返せば、仏教の聖地はほぼチャイナタウン化するということか。その 頃までには中国からの影響力の浸透でネパール・中国関係は一層抜き差しならないものとなり、南アジア地政学も変わっているだろう。ただ香港筋から一層野心 的計画が現れ、これは拒絶されたとの報もあり建立開眼まで行き着くか微妙な情勢だ。